デジタル機器は処分する前に確認

パソコンやスマホ、HDD等は処分する前に保存されているデータを確認する方が無難でしょう。写真など大切なものはGoogleドライブや別のHDDへ保存しておき、個人情報などは削除しておきましょう。

もし、各種パスワードのメモ書き等を見つけた場合は、ひとまず削除せずにおいておき、対応するアカウントの処理を済ませます。

特に有料のサービスや、FX・株・銀行・仮想通貨等の資産に係るアカウントは早めに確認しておきましょう。

デジタル遺品整理代行業者へ依頼

遺品整理代行業者の中には、デジタル遺品の整理代行サービスも提供している業者がいくつかあります。例えばマレリークという業者はデジタル遺品整理のみ、デジタル遺品整理+遺品整理の2つのプランを用意しています。

通常の遺品整理はその間取りによって大まかな予算の目安がつきますが、デジタル遺品整理に関しては各種解決を依頼するトラブル毎に金額が設定されています。

デジタル終活

健康なうちから、遺族のもとに残される自身のデジタル遺品のことを考え、可能な限りご自身で整理しておいたほうがよいでしょう。

家族に見られたくないデータや不要なデータは削除しておき、各種パスワード等はノートへ記して家族、もしくは信頼できる方に預けておくのもオススメです。

デジタル遺品研究会 Lxxe(ルクシー)

デジタル遺品研究会はデジタル遺品への対応に困っている方々の支援、デジタル遺品・終活への意識啓発といった活動を行っている一般社団法人です。

デジタル遺品サポートとしては無料の相談受付と訪問サポート(デジタル遺品に係る問題を実際に解決するよう試みる)を個人・法人に関係なく提供、啓発活動として各種メディアへの出演・記事寄港、勉強会や講演会といったイベント活動に取り組んでいるとのこと。

デジタル遺品を扱った本・ドラマ

芥田川賞受賞の小説「沖で待つ」

tu_wu_you_jie / Via instagram

2015年に芥川賞を受賞した絲山秋子氏による小説、「沖で待つ」は死後のHDD破壊を題材としています。

主人公とその職場の同僚の1人、太っちゃんはどちらかが先に亡くなった場合、生きている方が亡くなったほうの所有するHDDを、家族に知られないうちに破壊するという約束を結びます。

そして、太っちゃんは不慮の事故で無くなってしまい、主人公はその約束を果たすべく彼のHDD破壊を試みます。パソコンの仕組み等のテクニカルな面にも細かく言及されています。

デジタル遺品を扱ったドラマ「dele」

deleはデジタル遺品とそれに関わる様々な人間模様をを題材としたテレビドラマ。2018年7月から、毎週金曜日の23時15分からテレビ朝日系で放送されます。

難病を原因とする下半身麻痺により車椅子生活を送るプログラマーと、謎の過去を持つ青年の2人は、パソコンやスマートフォンといったデジタル機器に残(遺)されたデータを依頼人からの要請をもとに削除する、という仕事を請け負っています。

ドラマは毎話完結、1話ごとに異なるエピソードが描かれます。

ドラマの原案「dele」

本多孝好氏による2017年の作品「dele」は上で紹介したドラマの原案になった小説。2人の主人公がデジタル遺品の対応依頼を請け負うという設定を持つミステリー作品です。

デジタル遺品のまとめ【総括】

これまでアナログで行っていた様々なモノや行いがデジタル化され便利になった一方、利用者の死後に残されたデータ(デジタル遺品)へどう対応するか、これは現代において解決しなければならない出来事のひとつと言えます。

可能な限り生前整理で対応しておいて、残された遺族が困ったり、相続などのトラブルに巻き込まれないようにしておきましょう。

また、残された遺族の方々はデジタル遺品の整理の必要性・重要性を理解し、可能な限り対応するようにしておきましょう。

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