デジタル遺品とはパソコン・スマホなどの機器やインターネット上に残された、故人にまつわるデータや口座・アカウントとそれに係る契約等を指します。
基本的には、パソコン等の機器そのものを意味しているわけではありません。
有料サービスの契約を続けていると利用していないにも関わらず毎月お金が自動で支払われていたり、銀行アカウントに思わぬ資産が保管されていた、ということもあります。
デジタル遺品への対応策は主に、遺族が責任をもって行う、デジタル遺品整理代行サービス業者へ依頼する、デジタル終活・生前整理を行う、の3つが挙げられます。
本記事では3つそれぞれに関しても記事下部で詳しく説明します。
デジタル遺品の具体例として、心当たりのある人が多いであろう代表的なものを挙げてみました。もちろんこれ以外にも該当するデジタル遺品はあります。
・ホームページやブログ
・SNSアカウント(FacebookやTwitter等)
・無料サービスアカウント(Gmail等)
・有料サービスアカウントとその契約(Amazon Prime、Spotify等)
・ネット銀行のアカウントと預貯金
・FXや株、仮想通貨と取引所(販売所)のアカウント
・メール
・個人情報(パスワードやクレジットカード等)
・写真や動画
・アプリやゲーム
・仕事の資料
・HDDに保存されたデータ
・デジカメやビデオカメラ
・iPodやウォークマン
デジタル遺品を整理したいがそもそもパスワードが分からずパソコンやスマホ、各種有料・無料サービスのアカウントへアクセス出来ないことがあります。
デジタル機器に残ったデータを適切に削除しないまま捨てたり悪徳業者へ引き渡してしまった場合、残った個人情報を抜き出し、不正に利用される可能性があります。
インターネット上に残っているSNSアカウントやブログが第三者等により不正にアクセスされ、嘘の情報を発信したり、なりすましてアカウントの運営を継続する可能性があります。
故人が使用していたスマホやパソコン、HDDのデータをそのまま処分してしまうと、思い出が詰まった写真や家族で過ごしている模様の撮影ビデオなども失くなってしまうかもしれません。
有料サービスの契約は、毎月自動で振込が行われるようになっているものもあるため、故人が亡くなった後も契約が継続されていると毎月支払いが行われてしまっていることもあります。
銀行口座や仮想通貨、FXなどの口座には、故人が保管・管理していた資産が眠っていることがあります。これは遺産相続や納税の係るトラブルへと発展する可能性もあります。