遺品整理士ってどんな人?横尾将臣さんを特集!【NHKプロフェッショナルでも紹介】

遺品整理士の方を紹介する遺品整理士wiki。今回は横尾将臣さんを紹介します。NHKの番組プロフェッショナルでも紹介されますよ!

遺品整理士とは

超高齢社会の救世主

遺品整理士とは、故人の遺品の整理を代行するプロのこと。高齢化と核家族化が進んだ現代日本において必要不可欠な職業となっています。

遺品の整理以外にも、生前整理や福祉整理といったものも承っており、身寄りのない高齢者と地域コミュニティを繋ぐ架け橋となる活動を行っています。

民間の立場から超高齢社会の問題点の解決に挑む遺品整理士は、まさに現代の「救世主」と呼べる存在です。

NHK【プロフェッショナル 仕事の流儀】が密着!

2018年7月23日の22:25~23:10の放送では、「遺品と心を、整理する ~遺品整理士・横尾将臣~」と題して、遺品整理メモリーズの代表「横尾 将臣(よこお まさとみ)」氏に密着しています。

今放送の内容については、記事下部で紹介しています!是非ご覧下さい!

遺品整理メモリーズ代表【横尾将臣】

冒頭でも紹介した「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取材を受けた遺品整理メモリーズ代表 「横尾 将臣」さんについて紹介します!

横尾将臣さんのプロフィール

・1969年生まれ

・大阪府出身

・羽曳野高校卒

・遺品整理メモリーズ代表

・グリーフケアアドバイザー1級取得

高校卒業後にラグビーで「本田技研」に入社しましたが、ケガにより退社。その後はサックス奏者として活動していましたが、遺品整理代行サービスの需要の高まりを予期し、この業界に足を踏み入れる事に。

最初は遺品整理のノウハウを学ぶために、遺品整理業者のさきがけ的存在の「キーパーズ」という会社で働き、その2年後の2007年に現在自身が代表を務める「遺品整理メモリーズ」を起業しています。

起業のキッカケは「祖母の死」

横尾氏は、「祖母の入浴中の孤独死」をキッカケに遺品整理の仕事を志したと語っています。祖母が亡くなった当時、横尾氏の母は50代であり、その老いた体での遺品整理作業はかなりの重労働だったようで、遺品整理完了後に体調を崩して入院。

そんな母がもらした一言、

「葬儀よりも遺品の整理の方がずっと大変だった…」

という言葉を聞いて、遺品整理サービスの必要性を感じ、起業を決意したとのこと。

福祉整理にも着手

福祉整理とは、病気や加齢のために体が思うように動かず、部屋の整理もままならない人に代わって整理・清掃活動を行うサービスのこと。

高齢者の生活環境の改善、ひいては孤独死の予防にも繋がるとし、横尾氏が代表を務める「遺品整理メモリーズ」でもとくに力を入れています。

遺品整理士の役割【横尾氏の持論】

孤独死による特殊清掃や遺品整理代行サービスの需要の高まりは、家族や社会とのつながり・関係性が変化したことを意味します。

遺品整理士にはその仕事を通じて社会から隔絶されたこれらの人々を救済できる力があると彼は考えているとのこと。だからこそ孤独死の予防効果がある福祉整理サービスを提供したり、ボランティア活動を通して地域コミュニティ重要性を説く活動に尽力しています。

ボランティア・講演活動

横尾氏は、介護事業所や行政主催の交流会、セミナーで、遺品整理士という立場から見た孤独死の実情、遺品整理の現状、福祉整理の重要性等についての情報、見解を積極的に発信しています。

また、自身が代表を務める「遺品整理メモリーズ」でもいくつかの社会貢献活動を行っています。 

遺品整理の普及活動

【メディアへの出演】

横尾氏は「遺品整理メモリーズ」の代表として、「めざましテレビ」、「ザ・潜入」などいくつかのニュース番組やバラエティ番組にご出演されています。

また、冒頭で述べたように、2018年7月23日の22:25~23:10に放送のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、40日間の密着取材を受けており、孤独死問題や遺品整理の難しさについて語っています

【本の出版】

2016年2月15日に「遺品整理から見える高齢者社会の真実」というタイトルの本を出版されています。

この著書では、自身が遺品整理士を目指したキッカケや、実際に行った遺品整理、特殊清掃の現場について克明に記しており、現代の日本が抱える超高齢社会、無縁社会の問題を浮き彫りにしています。

NHK「プロフェッショナル」で紹介された事例

老夫婦の兄の遺品整理

独り暮らしの兄の遺品整理を妹夫婦が依頼。横尾氏は、作業時の会話の中で、亡くなった方と依頼者との距離感、依頼者と自身との距離感を探って、依頼者が一番居心地が良い位置で寄り添う事を心掛けていました。

依頼者の英子さんは、元気がない様子でしたが、横尾氏が英子さんの娘が昔書いた手紙を発見した事をキッカケに打ち解けていき、最終的には、故人との思い出話をしながら和やかに作業が行われていました。

同居していた母の遺品整理

去年の1月に自宅の浴槽で亡くなった母の遺品整理を40代の娘が依頼。

横尾氏の祖母と同じ境遇という事もあり、依頼者の心情に共感したようです。また、依頼者がまだ母の死から立ち直れていない事を察知し、遺品をしっかりと確認できるようスタッフにできるだけゆっくりと落ち着いて作業を行うように指示しています。

通常布団袋に入れてすぐに片してしまう布団を、今回は依頼者にしっかりと目に焼き付けて確認して欲しいという思いから、わざわざ一旦すべて取り出すというひと手間も加えています。

彼は「あなたに頼んで良かった」という言葉を頂くためにこのような細やかな気配りを徹底しているようです。


20年間疎遠だった父の遺品整理

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