故人が生前コレクションしていたモノや、価値が分からずずっと保管しておいたモノ。そのまま捨ててしまうのも忍びないですよね。
適正な価格で買い取りしてくれるコレクターの方や業者へ持ち込めば、価値を理解している大切に利用してくれる人を見つけることが出来るうえ、売却益は遺品業者への依頼や祭儀費用の足しにもなります。
本記事では、故人の思いのつまった遺品の中でも高価買取の可能性があるモノを見逃してしまわないよう、解説と買取例付きで紹介します。
・モノ
・解説
・買い取り例(金額)
なお、本記事の買い取り例はその価格を保証するものではありません。各種買取サイトに記載されている事例を比較した値となります。買取ショップのサイトに記載されていない場合は、オークション・フリマサイトを参考にしています。
本記事では、モノを主に以下の4つに分けて紹介します。
・貴金属製のモノ
・売却時、登録証が必要なモノ
・希少価値・ブランドがあるモノ
・新品に近ければ売れるモノ
まずはざっくりと、高価買取が可能なモノの特徴を確認しましょう。主に以下の5つが確認するべきポイントです。ひとつでも当てはまれば買取額にも期待できます(全てのモノに適用出来るわけではありません)。
・金、銀、プラチナ等が使われている
・購入した時の値段が高い(消耗品を除く)
・珍しい、貴重である
歴史的価値がある骨とう品や古書、美術品に加えて、昔のおもちゃ・人形などでも、流通量が少なかったり、残っているものが少ないものは価値があります。
・保存状態が良い
傷や劣化が少なく、付属品(箱、説明書など)も揃っていると中古のモノでも美品として扱われ、高値が付きます。
・比較的新しい
車やバイク、家電などの耐久消費財は購入時から経過した月日が短かい程、高めの金額で買い取りされます。
全てに当てはまるわけではないですが、基本的には上の5つのうち1つも当てはまらなければ高価買取の見込みは薄いと言えます。言い換えると、下の5つ全てに当てはまるモノの買取価格は期待できません。
・貴重な材質が使われていない
・そもそも高価な品ではない
・広く流通していて、希少価値がない
・傷やヨゴレが酷く、付属品も揃っていない
・購入時からかなりの月日が経過している
遺品整理業者のうち、古物商の許認可を持ち遺品整理に併せて買取も行う業者がいくつかあります。また、遺品整理業者へ遺品整理を依頼する際は、見積もり時に買取可能な遺品とその額も確認しましょう。
ある種のモノが複数店ある場合は、一度専門に取り扱っているお店で査定をしてみてもいいでしょう。例えば、レコードが複数点ある場合、レコード買取を行っているレコードショップ(例: セタガヤレコードセンター、エコストアレコード、ディスクユニオン等)で査定をしてもらうことで期待額を知ることが出来ます。
そのうえで、他の買取場所・機会(例: 遺品整理業者、フリマアプリ等)を含め、査定額を比較検討してもいいかもしれません。
買取をしてもらう際、特にそれが高価なモノである場合、可能であれば3社ほどから見積もりをもらうと買取価格を比較できます。
こちらの記事は遺品整理を依頼する際の相見積もりについて説明した記事ですが、相見積もりの基本的な流れやマナーも解説しています。参考にどうぞ。
金・銀・プラチナ等が使われているモノは確実に高価買取です。重量あたりの相場(日による)で価格が決まり、状態の良さや古さ・新しさは買取価格に影響しません。
買取手数料がかかることもあります。
K、Pt、SVといった刻印があるアクセサリー(ピアスやリング、ネックレス等)はその貴金属のグラム当たり相場に重量を掛けた金額が価格となります。
重量、貴金属の純度(K18・K14等)とその日の金相場のみで価格は決まり、ネックレスが千切れていたり、リングが変形してしまっていても価格には影響しません。
[プラチナカフス] Pt900相場 2,992円/g、Pt900で重さ22g 65,824円
金縁めがねや金歯も金として売却可能です。K18やK14、もしくはK18WG(YG、PGのこともある)といった刻印があれば間違いなく金、無くても金のことがあります(金歯には刻印なし)。
18金相場 3,565円/g、K18でフレームの重さ18.3g 65,239円
大会等で贈呈されることのあるトロフィーは銀で作られていることがあります。銀の純度を表す、SV1000、SV925、SV700といった刻印が打たれている場合は確実に高価買取となります(刻印が無くても銀製のこともある)。
長い間放置されていると色が黒ずんでしまっていて、「まさか銀だとは!」ということが多いそう。ちなみに、真鍮や銅で出来ているものはほぼ買取不可です。
0.95銀 57円/g、SV950で重さ147.6g 8413円