遺品整理の立会(立ち会い)代行とは、遺品整理を業者に依頼する際、問題なく事を運べるように、第三者へ立会を依頼する事が出来るサービスです。サービスの範囲によって、主に以下の2つに分けられます。
・遺品整理業者による作業当日、現場へ代行者が立ち会う
・遺品整理業者選びから、遺品整理業者による訪問見積もり、当日の作業現場まで代行者が立ち会う
遺品整理立会代行は主に以下のような状況において利用します。
・遺品整理業者へ遺品整理を依頼したが、当日作業現場へ立ち会うことが出来ない場合
・当日作業現場に立ち会うつもりだが自分と業者だけではトラブルが起きてしまうのではないかと不安な場合
・依頼する予定の遺品整理業者が悪徳業者でないことを確認したい場合
遺品整理を業者に依頼するにあたって、立会代行は必須ではありません。
依頼者が遠方に住んでいるため当日現場を確認することが出来ない場合でも、鍵の受け渡しや身分証明書の写し、委任状の用意など、遺品整理業者に依頼された準備をこなせば立会無しで作業を進めてくれます。
「整理作業中に、業者が大切な書類を誤って処分してしまわないろうか。」という不安を抱える方もいますが、基本的に、遺品整理業者による作業は慎重に行われるうえ、処分するべきか判断が難しいものでも一度保管して依頼者に確認をとってくれることがほとんどです。
もし依頼者であるあなたが遺品整理作業当日現場を訪れることがなく、立会代行サービスを利用する場合、遺品整理業者へ事前に立会代行を利用する旨を伝えておきましょう。
事前に立会代理人が現場を訪問することを知らされていない場合、作業を行う業者にとって、「作業の様子を確認するために部屋へ入れてくれ」と騙る立会代理人は不審な人物として映ります。業務に支障をきたしてしまうかもしれません。
可能であれば、問い合わせ時・見積もり時などの早い段階で伝えておきましょう。
遺品整理の立ち合い代行は、遺品整理業者や士業事務所が提供している各種手続き代行とは異なります。各種手続き代行の例として、バイク・車の廃車手続きや
あくまで遺品整理において、「遺品整理業者への依頼から作業当日」という過程内のいずれかのタイミング・もしくは過程全体を通して代行者が立ち会うサービスのことを遺品整理立会代行サービスと呼んでいます。
生前に行う終活にあたって、遺品整理の予約から葬儀・埋葬などの代行・立合をひとまとめにしたサービスもありますが、本記事ではそちらは解説しません。
立会代行の料金は、代理人が立ち会う時間の長さと、サービスの違いによって異なります。例えば、遺品整理作業当日に半日だけ現場への立会を依頼するケースは、丸一日滞在するケースよりも安く済みます。
業者によって相場は異なりますが、記事下部の各種業者例を見る限りでは、作業当日のみ・半日ほどの滞在時間であれば、1万と数千円前後といったところでしょうか。
依頼者が立会人を使役する時間数の事です。例えば、作業当日に立会を依頼した際、作業現場へ立会人が滞在する時間数がこれにあたります。
遺品整理業者の選定・見積もりから作業当日まで立会を依頼する、作業当日のみ立会を依頼するなど、利用するサービス内容の差の事です。
遺品整理作業を依頼した業者とは別の遺品整理業者へ、第三者の遺品整理士として立会を依頼することが出来ます。
また、行政書士や司法書士と提携して、作業当日の立会代行人(士業の方)を紹介してくれることもあります。
ちなみに、遺品整理士認定協会も遺品整理立会代行を提供しています。
行政書士や司法書士事務所が立会代行を行っていることがあります。また、遺品整理業者が各種士業と提携するのと同様、士業事務所の方も遺品整理業者と提携していることがあります。
以下、遺品整理立会代行サービスを提供している業者と料金目安、問い合わせ方法などを紹介します。全ての業者が記載されているわけではない点ご注意ください。
一般社団法人 遺品整理士認定協会が提供しているウェブサイト、遺品整理不正防止情報センターで遺品整理立会代行サービスを申し込むことが出来ます。
・半日立会代行 14,000円
・1日立会代行 20,000円