遺品整理代行サービスを利用する場合、作業当日の流れは基本的に以下のようになります。作業はすべて業者が行います。
1. 最終打ち合わせ
2. 近隣住民への挨拶
3. 現場確認、作業準備
4. 遺品の仕分け、分別、梱包
5. 遺品の搬出
6. 現場の清掃
7. 依頼者による現場の確認
8. 支払い
9. 供養証明書の受け取り(遺品の供養を依頼した場合)
10. 鍵の受け取り(作業当日立ち合い無しの場合)
遺品整理作業当日、依頼者がするコト(しないでよいコトも)を一覧にしました。本記事ではそれぞれへ詳しい解説を加えていきます。
・保管したいモノ、探して欲しいモノ等の最終確認
・ご近所へ作業でお騒がせするコトの挨拶
・見積もり再確認と支払い分の用意
・不用品の分別は業者スタッフへ任せる
・整理前のお部屋を撮っておく
・天気が悪い場合は業者と相談
・電気、水道は使えるようにする
・作業現場へ立ち会う
・作業前の打ち合わせ
・整理後のお部屋確認
・料金支払い
・供養証明書や形見分けの配達確認
当日業者スタッフが現場を訪問する前に、保管しておきたいモノ・探して欲しいモノ・形見分けするモノ・供養するモノなど、最終チェックを行いましょう。
印鑑、通帳、現金など、一般的に貴重品とされるモノは業者スタッフが独断で保管します。大抵の場合、写真や日記・メモ書きなども見つけ次第依頼者へ確認してくれます。
近隣住民との関係性や遺品整理作業の規模次第で、作業開始前にご近所へ挨拶回りをしておくと良いでしょう。
作業にあたって、大小の大量のモノを部屋から運び出します。アパート・マンションの場合、搬出のためにエレベーターを何往復もしたり、階段を頻繁に上り下りします。また、それらを運搬するためのトラックが家の前へ付くことも。加えて、住民にとって、業者スタッフは普段見ない顔の人たち。
驚かせてしまったり、苦情・ご近所トラブルを避けるためにも説明しておきましょう。
遺品整理業者の方がご近所へ挨拶をすることもあります。必要であれば、事前に周辺住民との関係性を伝えておきましょう。
基本的に、当日遺品整理作業終了後に家・お部屋を確認してから料金を支払うことになります。基本的に一括払いです。訪問見積もりの際に提示された料金を上回ることはありません。
各種支払い方法(現金・クレジットカード・銀行振込)対応の可・不可は業者によって異なります。見積もり時に確認しておきましょう。
銀行振り込みによる支払いの場合、当日ではなく後日払い(作業日から一週間以内の制限付き等)となります。
作業当日、依頼者が現場に立ち会わない場合、料金前払いとなることもあります。作業後に支払いを滞納されるリスクを避けるためです。
一方依頼者にとっては、もし依頼先が悪徳業者であった場合、支払いを済ませた後に作業をせず料金を持ち逃げされる等、トラブルの種となることも。
出来る限り作業当日は現場へ顔を出すか、悪徳業者へ依頼しないよう問い合わせ・見積もり時に最新の注意を払いましょう。
遺品整理業者が提供している有料オプション(リフォームや消臭・脱臭)を当日に依頼した場合、当然見積もり料金へ加算されます。
また、当日想定外のトラブルがあった場合、料金が変動することもあります。例として、5階建てアパート・エレベーター付き物件の最上階が作業現場であり、当日突然エレベーターが使えないことが判明した場合などが考えられます。
業者スタッフは遺品の仕分け・分別のプロフェッショナル。依頼者が事前にそれら作業をする必要はありません。上で述べた、探して欲しいモノや保管しておきたいモノなどの確認に注力しましょう。
業者スタッフはタンスの引き出しひとつひとつから、各種バッグの中、衣服のポケットまで隅々まで確認してくれます。
整理前の家・お部屋の様子を写真へ納めておいてもいいでしょう。遺品整理業者の方も現場を撮影するはずですが、自身で写真のデータを持っておくとより安心です。
遺品整理は繊細な作業。トラブルを避けるため、事前の用意・注意に越したことはありません。
作業当日、天気が良好でない場合、遺品整理業者は依頼者と相談したうえで作業を中止することがあります。家・部屋の中にある不用品やリサイクル品、買取品を部屋の外に持ち出す際、雨・風があるとモノが傷んでしまったり、吹き飛ばされてしまったりするからです。
軽い雨であれば耐水の梱包を用意してくれたうえで作業を行うこともあります。
日程変更も必要となるので、依頼した業者へ問い合わせるか、向こうから相談の電話が来るのを待ちましょう。
現場の整理・清掃をスムーズに進めるため、電気・水道は必須です。電気はお部屋を明るくしたり、掃除機などの清掃機材を動かすために、水道は水回りの掃除の際に必要となります。
作業当日に問題なく使用出来るよう、事前に確認しておきましょう。