実際にあった特殊清掃の事例をいくつか紹介します。料金の目安にもなるかもしれません。なおここでの実例は、遺品整理専門業者「メモリーズ」が実際に請け負った案件を参照しています。

ユニットバス内での孤独死

ワンルームのユニットバス内での孤独死で死後5日経っているケース。このケースでは、管理会社が特殊清掃の依頼をし、特殊清掃時間は1.5時間ほどだったとのこと。

作業内容は、トイレに付着した血液や体液の洗浄と、オゾンによる消臭・除菌で、消臭に4時間を費やし、料金は60,000円になったとのことです。

ワンルームマンションでの自死

エアコンにロープをかけて首をつって自死したケース。このケースでは死後14日経っており、遺品整理に2時間、特殊清掃に4時間、消臭に12時間を要しています。

遺品整理代が40,000円、特殊清掃・消臭料金が80,000円の計120,000円の費用で収まったようです。

特殊清掃に関連した保険について

個人が行う孤独死で生じる清掃費用対策

最近では、孤独死で周りに迷惑をかけたくないという方のために、特殊清掃費用を立て替えてくれる保険が登場しています。ここでは「ジック少額短期保険株式会社」と「糖尿病保険のエクセルエイド」が販売している二つの保険商品を紹介しましょう!

孤立死原状回復特約

こちらの保険は、ジック少額短期保険株式会社が提供する保険のオプションの一つになります。保険金は、実際にかかった回復費用分(50万円程度)が支払われます。

こちらの商品は特約なので、単体で購入することができないので、主契約である「損害保険」、「修理費用」、「費用保険」、「賠償責任保険」のいずれかを購入する必要があります。

エクセルエイドの普通保険(死亡保障)

エクセルエイドの主力商品は糖尿病保険ですが、死亡時に生じる各種費用を補償してくれる普通保険というものがあり、これには「ミニ」、「フラット」、「ライフ」の3種類が用意されています。

【普通保険ミニ】

死亡時に保障される金額は、10~90万円の範囲で10万円単位で自由に選択することができ、50~89歳の方なら加入することができます。

保険料もお手頃な価格で、50歳女性で、保障額を60万円に設定した場合、月々の支払は418円になるとのことです。

【普通保険フラット】

保険料が月々2000円と定額で42~89歳までなら加入することができるプランとなっています。死亡時の保障額は、性別や年齢によっても変わってきますが、最大300万円までとなっています。

ただし、保険料を変更したオリジナルのコースを作製することもでき、300万円以上保障してくれるケースもあるので、あくまで目安として考えて下さい。

【普通保険ライフ】

6~89歳まで加入することが可能な保険で、保障額は100万円単位で最大300万円まで選択可能です。保険額も20代女性の場合だと465円ととても安価です。

賃貸オーナー向けの保険もある!

孤独死により部屋が汚染されるのを懸念して、高齢者に住居の貸し出しを拒む大家や管理会社も最近多くなってきているようです。しかし、最近では、特殊清掃費用や修繕費用を保障してくれる貸主向けの損害保険も充実してきています。

孤独死向けの保険のメインターゲットはむしろ住居を貸し出す側であり、借主向けの保険よりもその数は多いです。住宅オーナーの方は、このような保険を導入してリスク回避を行ってみてはいかがでしょうか。

損害請求について【賃貸オーナー向け】

連帯保証人や相続人に修繕費用は請求される

家の借主が自身の家の一室で死亡し、室内が汚染された場合、その修繕費用は保証人や相続人に請求されます。これは孤独死、自死のどちらの場合でも同じです。

ただし、相続人が財産放棄を行うとその修繕費用の支払う義務は無くなります。一方、保証人の場合、たとえ相続放棄を行ったとしても修繕費用の支払い義務が無くなることはありません。

場合によっては損害賠償請求も!

室内で人が亡くなった物件となると、大家は家賃の値下げをせざる負えなくなります。孤独死の場合、事故物件となった事による損害請求を遺族に請求することはできません。

しかし、自死の場合、物件の所有者は相続人や連帯保証人に対して、家賃値下げ分の損害賠償請求を行う事ができます。

備える!特殊清掃の知識!【まとめ】

特殊清掃が必要になってくるケースというのば突然やってくるものです。そんな時に慌てないためにも、今回紹介した内容だけでも頭に入れておいた方が良いでしょう。

また、この機会に急な出費に対応できるように保険への加入を検討してみるといった事を家族で話合ってみるのも良いと思いますよ!

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