樹木希林さんが行った生前整理まとめ

2018年9月に亡くなった女優・樹木希林さんが行った終活・生前整理について紹介しています。彼女の死との向き合い方から生前整理・終活の大切さを知るキッカケになれば幸いです。

本記事の要約

2018年9月15日にお亡くなりになった女優の樹木希林さん(享年75)。彼女が長年ガンに苦しんでいた事は有名ですが、終活・生前整理に取り組んでいた事はご存じでしょうか?

今回の記事では、樹木さんが終活の一環として取り組んだ事は何か?ガンとの闘病生活の中で、どのような死生観を持ち、終活・生前整理を行うに至ったのかをエピソードを交えて紹介していきます。

この記事をキッカケに、日頃向き合わない「死」について考え、終活・生前整理の重要性に気付いて頂ければ幸いです。

本記事で紹介する内容

・プロフィール・略歴

・終活・死に関するエピソード

・生前整理・終活で行った事

プロフィール・略歴

「フジカラー」のCMや「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」等の数々の映画やドラマ等で活躍した女優。享年75歳。旦那は白い長髪とサングラス姿のいで立ちで「ロックンロール」が口癖のミュージシャン・内田裕也さんであることもよく知られています。

生前はガンと長い間闘い、2018年9月15日、自宅で家族に看取られて息を引き取りました。樹木さんの遺作となる映画「エリカ38」は、来年2019年公開予定となっています。

生前整理・死に関するエピソード

以下の2つのエピソードから彼女が実際に生前整理・終活に取り組んでいた事が分かります。また、これらのエピソードから、彼女が死に向かう際の姿勢というものも垣間見ることが出来ます。

・徹子の部屋でのエピソード

・宝島社の広告のエピソード

徹子の部屋でのエピソード

1990年に放送したテレビ朝日の長寿番組「徹子の部屋」に、当時47歳の樹木希林さんが出演しています。

この放送回で樹木さんは、のっけから徹子さんにこの番組の出演を断っていた理由をカミングアウト。その理由はなんと「自分が亡くなった後に追悼されるのが嫌!」というものでした。ちなみに、徹子の部屋では、過去出演された芸能人の方がお亡くなりになった時、追悼回が設けられるのが恒例となっています。


そんな考えを持っていた彼女ですが、2018年5月の放送回に出演された際は、心境の変化があったようで、「私が亡くなった時は今日の回を放映して欲しい…」と徹子さんに要望。また、今現在終活に取り組んでおり、お墓や葬式の準備を行っている事を告白しています。


実際に死を意識し始めると、考え方や行動に変化が起きるということが良く分かるエピソードです。

宝島社の広告のエピソード

2016年1月に新聞に掲載された宝島社の広告では、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーと共に樹木希林さんが森の中で横たわり、「死」について考えさせられる広告であると話題を呼びました。

この広告のキャッチコピーの下には、樹木希林さんが考えた言葉が綴られています。

その内容は、死に抵抗せずに、受け入れようという彼女の死生観が伺えます。また、この言葉の一文には、「ひとつひとつの欲を手放して」という部分があり、この頃から生前整理に取り組んでいたのではと思われます。

生前整理・終活で行った事

樹木希林さんは、終活中である事を徹子の部屋で公言していたものの、その具体的な内容を公の場であまり語っていないようで、いつ・どこで・何をという詳しい情報は多く見つかりませんでした。

以下の3つに関しては、彼女自身、もしくは親族の方からの証言が確認できたので、紹介していきます。

・遺影の撮影等葬儀関連の事

・断捨離をする

・死に場所を決める

遺影の撮影

樹木希林さんは、婿養子である俳優・本木雅弘に遺影は撮影済みであることを伝えていたとのことです。その遺影では、紺色の着物姿で少し斜めから撮られたものでした。

断捨離をする

樹木希林さんは、自分の身の回りの物を処分する「断捨離」を行っている事も告白しています。

TBSの番組「ぴったんこカンカン」では、自身の自宅を公開。お部屋の中は、落ち着いた色合いの照明でライトアップされており、家具やテーブルなど必要最低限のものがあるだけ。大変すっきりとした印象でした。さらに、拾い物も再利用しているものもあるとのこと。


また、受賞した際に頂いたトロフィーは照明として使用し、実用性を持ったものに作り替えられていました。


ただ単に物を捨てるだけではなく、リユースやリサイクルを上手く取り入れた断捨離法は参考になりそうですね。

死に場所を決める

樹木希林さんの娘婿の本木雅弘さんは、2008年に放映されたアカデミー賞受賞作品「おくりびと」の主演を務めていた事もあり、樹木さんに「最後どこで死を迎えたいですか?」と問いかけた事があったとのこと。その質問に対し、樹木さんは慣れ親しんだ自宅を希望しました。


亡くなる直前、樹木さんは病院で入院をしていましたが、自身の死を悟ってなのか、「家に帰りたい…」と吐露し、その意思を汲み取って、24時間見守れる体制を整えた上で帰宅。そして、その日に容体が急変し、家族に看取られる中、樹木希林さんはこの世を去りました。

結果的に樹木さんは、自身の希望する家の中で生涯を閉じる事が出来ました。しかし、周りのサポート無しでは実現出来なかったかもしれません。

この例から分かるように、生前整理・終活は、時には周りの人のサポートが必要になります。あなたが行う際も、遠慮せずに家族等としっかり話合う事をおススメします。

死と向き合う事も大切!【総括】

終活・生前整理に取り組む理由として、「亡くなった時に周りの人に迷惑をかけたくない!」というものがよく挙げられます。もちろん、周りの人の負担を少しでも小さくしたいという理由は大変立派なものだと思います。

しかし、終活・生前整理を行うと、自分の人生振り返り、見つめなおすきっかけにもなります。他人のためだけでなく、自分のためにもこの機会に終活・生前整理に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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