無料でダウンロードできるエンディングノートには、タイピングで直接入力するタイプと、自分でプリントアウトして手書きで記入していくタイプの2つがあります。
タイピングで入力するタイプは、修正が容易で、汚くて字が読めなくなる事もなく、プリントアウトして現物を保存することも可能。
一方、手書きの場合はパソコンが苦手な方でも安心して作成できます。
無料ダウンロード版エンディングノートは、殆どの場合「Word」・「Excel」・「PDF」のいずれかのファイルとなり、主に「Word」・「Excel」はタイピング用、「PDF」は手書き用となります。
ダウンロードする際はファイル形式をしっかり確認しましょう!
遺品整理や終活に関する会社や社団法によるWebサイトの一部が無料でエンディングノートをオンライン配布しています。また、一部の行政書士、司法書士事務所サイトでもダウンロード可能な場合があります。
今回は数ある無料ダウンロード可能なエンディングノートの中でも、特にオススメの4つについて詳しく解説していきます。
・Micro Officeの公式テンプレート
・日刊葬儀新聞
・たかはし行政書士事務所
・百人百想
その前に、タイプ入力を行う場合の注意点を特に「パソコンに詳しくない方」向けに解説します!
冒頭で説明した通り、タイピングでエンディングノートを作成する場合、「Word」や「Excel」形式のファイルをダウンロードして使用することになります。そして、Word、ExcelはMicrosoft Officeなしではその中身を編集することができません。
WordやExcelがパソコンにインストールされていない場合、WordやPDFをプリントアウトして手書きするか、もしくは以下で解説する方法を試みる必要があります。
いずれもオープンソースのオフィスソフトで無料でインストールすることができます。これらのソフトはMicrosoft Officeと互換性があるので、WordやExcelファイルの編集が可能です。
ただし、一部機能がうまく動作しない場合もあります。
記事下部で紹介しますが、日刊葬儀新聞が提供しているファイルには拡張子.odt(Open Document)のファイルのものもあり、このファイルならばLibre Office、Open Officeどちらのソフトでも正常に動作します。
一般社団法人 日本エンディングサポート協会理事長である佐々木悦子氏の監修の元で作られたワードのテンプレートです。
記入項目は主に以下の5つからなり、空欄を埋めるだけでエンディングノートが完成します。
・私に関すること
・メッセージ(家族や知人、友人に対して)
・医療(延命治療、臓器提供の意思など)
・葬儀
・財産(預貯金、保険、年金など)
インデックス(目次)ページも用意されているので、目的のページを簡単に探し出す事ができ、必要に応じてページを追加することもできます。
葬儀、供養に関する情報を扱っているWebメディア「日韓葬儀新聞」は「PDF」・「.doc」・「.odt」の3種類のファイル形式でエンディングノートを提供しています。
Microsoft Officeをインストールされておらずタイプ入力で書きたい方は、無料のOpen Officeに対応している「.odt」ファイルが用意されているこのエンディングノートをオススメします。
中身についても申し分なく、下記のように全4章からなり、ページ数も130ページ(PDF形式)とかなりのボリューム。
・第一章(自分史)
・第二章(メッセージ)
・第三章(医療、介護関係について)
・第四章(葬儀について)
こちらの行政書士事務所では、Wordファイルのエンディングノートを無料で提供しています。
ページ数は17ページと少ないですが、「プロフィール」、「資産・負債」、「遺言」、「医療、介護などについて」といった基本的な項目はしっかりと網羅されています。
こちらのエンディングノートは自由に内容を追加・削除してもらうことを想定して作成したようなので、ある程度Wordの扱いに慣れている方にお勧めしたいです。また、コンパクトに収めたい、あまり手間をかけたくない人にも良いと思います。
主に仏壇の販売を行なっている「百人百想」という会社でが、Word版とPDF版のエンディングノートを無料で提供しています。
全55ページで以下の二つの部分からなります。
・自分史
・私の記録
「自分史」では、卒業した学校や仕事の情報の他に、家族、好きなもの、資格、賞、家系図といったものを記入します。
一方「私の記録」では家族に伝えたい事、例えば医療や介護、葬儀、遺言などを記述します。
上で紹介した4つ以外にも、以下のようなサイトでそれぞれが無料ダウンロード可能なエンディングノートを提供しています。
・Tsui No Ryuugi(PDF、Word、Excel形式のファイルがある)
・スマイリングエンディングノート(有料版、無料版がある)
・相続・遺言の窓口(司法書士法人が運営するWebサイト。PDF形式)
・終活マガジン(項目ごとにダウンロード可能。PDF形式)
・司法書士みそら総合事務所(PDF形式)