歌手や女優としての活動の他、アニメ「千と千尋の神隠し」では声優とマルチな才能をお持ちの夏木マリさん(66)。彼女も終活・生前整理に取り組んでいる事を公表しています。
今回の記事では、夏木マリさんが生前整理・終活で取り組んだ事、老後の人生についての考え方、生き方等について紹介していきます。これから終活・生前整理に取り組もうとお考えの方は是非最後までお読み下さい。
芸能界には歌手としてデビューし、その後は映画やドラマ等で女優としての活動は勢力的に行っている夏木マリさん。1952年生まれで2018年現在は66歳、芸歴は45年になります。
出演作作には、柳楽優弥さんが主演を務めた映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」や宮崎駿監督制作のアニメ「千と千尋の神隠し」などがあります。
終活・生前整理については、60歳を過ぎてから意識するようになったと語っており、断捨離や葬儀の計画に取り組んでいるとのことです。
ここでは、夏木マリさんの死・老いとの向き合い方、人生の歩み方について紹介していきます。
2018年6月8日に公開した夏木さんが出演する映画「Vision」。この映画に関する取材を受けた際に、今にしか興味がなく、過去を振り返るような事をしないと発言しています。
また、30代くらいになるとある程度知恵もつき、色々考えすぎてしまう人が多いと指摘。彼女は未来の事は考えずとにかく動いてみる事が大切であり、そこで何かミスを犯してもその都度対処すれば良いと述べています。
夏木さんは、常に自身の好奇心の赴くままに行動しており、今まででの人生で一度も安定を求めた事が無いとしています。このようなフットワークの軽さは「欲望への貪欲さ」を持っているからであると彼女は語っています。
このような性格のため、若い頃は反射的に物事に飛びついて後悔することは良くあったようです。しかし、何度も失敗を繰り返していくうちに、物事の良し悪しを見分ける選球眼が鍛えられてきたとのことです。
あるWebメディアの取材で、「アンチエイジング」という言葉に疑問を投げ掛け、歳を重ねる事は素晴らしい事であると主張しています。
歳を取れば誰でも体は衰え、顔は皺だらけになっていきます。しかし、加齢に逆らおうと顔をいじったりするのはちょっと見苦しいと感じるとのこと。ありのままを受け入れ、今何をすべきか考えるのかが大切であると彼女は考えています。
夏木マリさんが終活・生前整理で行った事は、「自身の葬儀の計画」と「断捨離」の2つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
夏木さんは、あるメディアの取材で、自身の葬儀のプランは既に考えている事を明かしています。
葬儀会場では、自身の大好きな曲であるベルベット・アンダーグラウンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ジャニス・ショップリン、トム・ウェイツ等を流す予定とのこと。また、出棺の際は、心を落ち着ける際に聴いているというヘンデル作曲のオンブラ・マイ・ラを流すつもりであるとしています。
葬儀tを取り仕切るお坊さんも既に目星をつけており、毎年参加している清水寺の奉納演武で仲良くなった方に依頼しようと考えているそうです。
その他に、祭壇に手向ける花と棺に納める花は別の物を用いる、ケータリングは行きつけのお店の鮪を出す、テーブルクロスは白と黒のストライプのデザインのモノを用いるといったプランを語っていました。
60代を過ぎた辺りから終活や断捨離を意識するようになったと話しており、身の回りの物を処分している事を明かしています。
以前は多量の服や靴を抱えていたそうですが、「こんなに沢山はもう必要ない」「この荷物をそのままにしておくと、私が死んだ後の片付けが大変」と思い始め、処分に着手。思い出の品である週刊誌のスクラップブック等も勇気を出して破棄しているとのことです。
断捨離をする際は躊躇いもあったそうですが、すべてを棺に入れる事は出来ないので仕方ないと割り切っているようです。
また、モノの断捨離だけではなく、人間関係の断捨離も大切であると彼女は語っています。友達は多くいる必要はなく、信頼できる人とだけ関係を維持し、互いに助け合う事ができる友人を持つ事が理想的であるとしています。
ここでは、夏木マリさんの終活・生前整理についてのみんなの意見や感想についてまとめています。共感する意見があるかもしれませんので、是非目を通してみて下さい。
・私も終活に興味を持ち始めており、夏木さんも取り組んでらっしゃるという事でとても共感しました。
・私はまだ終活に取り組む気になれない。終活をすると「死」を感じて気持ちが落ち込んで泣いちゃうと思う。
・昨今は核家族世帯や独り身の方も多いので、死んだ後のトラブルを防ぐためにも終活は必要だと思う。
・私の父に断捨離の本を貸しました。私物の整理の必要性を感じてくれたようですが、まだ捨てる気にはなれないようです。
夏木マリさんは60歳を過ぎた今でも自由に、そして欲望に貪欲に生きています。しかし、加齢に逆らうような事はせず、自身の体の衰えを認め、終活・生前整理にも積極的に取り組んでいます。
また、葬儀の計画を立てる際も、この曲を流したい、テーブルクロスはこの柄が良い等楽しみながら行っている事が伝わってきます。
終活というとどうしても暗いイメージを抱きがちです。しかし、実際に行ってみると、お部屋だけではなく心まで整理されて気持ちいモノです。あなたもこの機会に、終活・生前整理に取り組んでみてはいかがでしょうか。