エンディングノートには法的拘束力は全くなく、このノートに書いた意思が反映されるかどうかは遺族の判断に委ねられています。
しかし、法的拘束力がないからこそお手軽に作成できて便利です。市販の普通のノートを用いても良いですし、最近ではエンディングノート専用のノートや無料でダウンロードできるエンディングノートがありますので、それを使うのも良いと思います。
遺言書は、先ほど紹介したエンディングノートとは異なって法的拘束力を持ち、遺産相続で自分の意思を反映させたい場合は必ず行うべきです。
遺言書には正式な書き方があり、法的拘束力を持たせるための手続きが必要になっていきます。きちんとした遺言書を作成する際は、弁護士や公証役場の公証人といった専門家に依頼した方が良いでしょう。
「遺品整理プログレス」のような遺品整理業者が、サービスの一つとして提供しています。また、最近では「株式会社アクションパワー」をはじめとした生前整理を専門に扱う業者も登場しています。
生前整理代行の料金は、見積もり(ほとんどの場合無料)を行った後に決定します。その際にどのような作業を行うのか担当者と相談することになります。
生前整理を代行する業者では様々なオプションサービスを提供しており、どこまで業者に依頼するのか予め決めておいた方が良いでしょう。以下の代行業者が提供している主なサービスを列挙しておきます。
・不用品の処分
・不用品の買い取り
・部屋のリフォーム
・ハウスクリーニング
・相続関連の手続き代行
・エンディングノート作成の手伝い
・遺言書作成の手伝い
株式会社アクションパワーと遺品整理プログレスにおけるお部屋・住まいの片づけサービスにかかる費用を見てみましょう。
作業員1名:5,000円/時間
作業員2名:8,000円/時間
作業員に一人は必ず「生前整理作業技能士」を含みます。2名の場合、1人はアシスタントになります。
事例)2LDKのご家庭の生前整理に1日の時間を要し、費用は15万円(廃棄物処理代は別)となっています。
生前(老前)整理の間取りごとの費用の目安)
1K:35,000円~
1DK:60,000円~
1LDK:80,000円~
2DK:120,000円~
2LDK:140,000円~
3DK:160,000円~
3LDK:180,000円~
4DK:200,000円~
4LDK:220,000円~
荷物の量などにより価格は変動しますので、あくまで目安として考えて下さい。
自分で自分の物を整理する労力と遺族が故人の物を整理する労力とでは、圧倒的に後者の方が負担が大きいです。
なぜなら、故人の物となると、遺族は心情的にどうしても処分に抵抗があり、また、故人の財産をすべて把握してる訳ではないからです。
なので自分の周囲の人の負担を少しでも減らしたいとお考えであれば、生前整理は必ず行うべきです。もちろん身の回りの物を整理することで、自分の人生を振り返るキッカケにもなると思うので、生前(老前)整理に是非トライしてみて下さいね!
遺品整理の教科書では遺品整理だけではなく、生前整理・老前整理を初めて行う方にとっても役立つ情報を分かりやすく解説しています。以下の記事はタイトルに「遺品整理」とありますが、生前整理を行う予定の方にも知っておいてもらいたい情報です。ぜひ忘れずに読んでみてください(^^)/