最近では生前整理を代行してくれる専門業者(例えば「株式会社アクションパワー」など)が登場しています。また、遺品整理業者が生前整理のサービスも行っている場合もあるようです。
生前整理を業者に依頼するときの流れ、その料金相場などについては後で詳しく解説していきます。
「そもそも生前整理・老前整理って何?」という方は、以下の記事をまずチェックしてみてください(^^)/
・自分の所有物の処分・仕分け
・財産目録の作成
・エンディングノートの作成
・遺言書の作成
・生活用品や嗜好品
・不動産などの資産
・保険や金融資産
・デジタルデータなど
身の周りに物が溢れているという人は「もったいない」、「もしかしたら必要になるかも」といった考えに囚われている場合が多いと思います。
そのような考えでは、一向に仕分けが進みません。そこで、自分の中で仕分けのルールを明確にし、ある程度機械的に行うと良いでしょう。
例えば、「必要なもの」、「不要なもの」、「必要になるかもしれないもの」といった分類方法で物を仕分けて、「不要なもの」に分類されたものは処分し、「必要になるかもしれないもの」に分類されたものは、ある一定期間保管し、その期間を過ぎて使用することが無ければ捨てるといったようにすれば、物の仕分けで悩む事は少なくなると思います。
断捨離とは、身の回りの物を取捨選択をして、より良い生活ができるようにするというもので、この断捨離の基本的な考え方、方法を上手く活用すれば、仕分け作業も捗ると思います。
断捨離についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
不動産、保険などの契約書や通帳、印鑑を一カ所にまとめて保管しておくと、遺品整理の負担が減ります。
しかし、このような重要書類や貴重品をまとめて配置するのは防犯面ではあまりよくありません。金庫など簡単に取り出せない場所があればそこに保管すべきです。
財産目録とは、自身が保有する財産と負債を記入してまとめたものであり、生前整理で作する財産目録は、自分が保有している財産を遺族に知らせる目的で作成されるものであり、書き方に特に決まりはありません。
しかし、自由に書いていいと言われても何を書けばいいか分からないと思うので、作成方法の例を紹介しておきます。もちろん家族が見て分かりやすいようにアレンジしても構いません。
・不動産
・銀行預金
・保険
・株式や社債などの有価証券
・年金
・美術品、骨董品など
・車両
・現在貸与しているお金、資産
・借金、負債
自分の家族が財産目録を見て、資産を容易に探し出す事ができるようにするためには何が必要かを考えて必要情報を記入していきます。
例えば、銀行に預金しているのであれば、その銀行の名前や、支店名、口座番号を記入すれば、家族は一目で資産の在りかを特定できるはずです。このように、資産の場所を一目で特定できるようにするために必要最低限の情報は記入してあげましょう!
また、ある資産項目の財産を保有していないのであれば、その旨も記入すると良いと思います。例えば、保険に何も加入していないのであれば、「保険加入なし」と記入してあげる事で、保険契約の有無を調べる必要性が無くなります。
ネット銀行や仮想通貨取引所を利用していた場合は、そのログイン情報(ユーザー名やパスワードなど)も遺族が把握できるよう用意しておくと、もしもの時に遺族がアクセスすることが出来ます。
パソコンやスマートフォンを利用する方が多い現代、生前整理の際はぜひ「デジタル遺品」にも目を向けてみてください。以下の記事で詳しく解説しています。
エンディングノートとは、自分の死後に家族や身の回りの人に残しておきたいメッセージを記入しておくノートです。その中身は特に決まりはありませんが、主に以下のような情報を記入します。
・自分の情報
・親戚や知人のリスト
・財産
・葬儀、お墓について
・遺族や知人に死後伝えたい事
・遺品の整理
なお、財産目録とエンディングノートは一纏めにしても良いでしょう。