90年代後半に「ミッチー・サッチー騒動」で話題となった女剣劇のスター役者・浅香光代さん(90)。彼女は、2016年2月14日に放送されたTBSの番組「私の何がイケないの?」にご出演された際に、終活・生前整理に取り組みました。
今回の記事では、同番組が密着した浅香光代さんの生前整理・終活の内容について紹介していきます。
「何のために生前整理は行うの?」「具体的に何に取り組めばよい?」等の疑問をお持ちの方は、是非彼女が行った生前整理・終活の取り組みを参考にしてみて下さい。
女剣劇のスター役者として昭和初期から活躍されている大ベテランの浅香光代さんは、1928年生まれで、現在御年は90歳。過去にはドラマや映画にも活躍しており、「鉄板少女アカネ」や「暴れん坊将軍」等にご出演されています。
また、90年代後半から2000年代では、野村沙知代さんと「ミッチー・サッチー騒動」を繰り広げ、ワイドショーを騒がせました。
2016年2月14日放送のTBSのバラエティ番組「私の何がイケないの?」では、終活・生前整理に取り組み、遺言書の作成と、着物の売却を行いました。
浅香光代さんは、現在独身で、内縁の夫・世志凡太と2人で暮らしています。先ほど紹介した番組「私の何がイケないの?」の2013年10月21日放送回では、この2人が家庭内別居状態であると紹介されています。
浅香さんは5階立てのお家の4階の広々としたスペースで生活をしており、お手伝いさんが豪華な食事を準備してくれるとのこと。一方、世志さんは2畳ほどの小さなスペースで暮らし、食事も自炊で質素な物と、家庭内で格差が出来ていました。
さらに、浅香さんは、世志さんの動向を監視カメラでチェックするという事も行っていました。
このように一見仲が悪いように見えますが、世志さんは浅香さんの介護を行う等献身的に尽くす一面も見せています。
浅香さんには、ある大物政治家S(誰なのかは公表されていない)との間に授かった2人の隠し子がいます。
2人の子供は、存在が明るみに出ないよう家の離れで生活をさせ、お手伝いさんを雇って面倒を見てもらっていたそうです。浅香さんは、子供達に母親らしいことは一切せず、子供達も浅香さんの事を「お母さん」とは呼ばず、「先生」と呼んでいたと明かしています。
また、父親は飛行機事故で亡くなったと子供達に話しており、長らく父の正体を隠し続けていたと話しています。
後に、子供達へのこのような仕打ちに対し、浅香さんは、「悪い事をした…」と反省しています。
浅香さんが、生前整理・終活で取り組んだ事は以下の二つ。記事下部では各々について詳しく見ていきましょう。
・遺言書の作成
・着物の売却
浅香さんは、同番組内で行政書士立ち合いの元、遺言書の作成を行い、自身の遺産相続の問題に取り組みました。そして、内縁の夫の世志さんに財産の半分を、残り半分を2人の隠し子にそれぞれ半分ずつ相続させる事を明かしています。
遺言書作成当初、担当の行政書士の方が相続人間で不平等が生じないよう世志さんに退席を命じた際は、子供達には相続させないと浅香さんは明言していました。
しかし、1時間ほど執筆に取り掛かった後に、考えを改め、上記の配分で相続することに決定しました。
浅香さんと隠し子2人は、60年間一緒に暮らした事がなく、浅香さんは、子供達に世話をして貰ったこともないため、遺産を相続させるつもりは無かったようです。
しかし、自身の過去を振り返り、かわいそうな思いをさせた事を反省し、罪滅ぼしの意味で遺産を相続させる事を決意したようです。
内縁の夫の場合、法的には遺産相続の権利が無く、遺言書で明言しなければ遺産を受け取る事は出来ません。そういった事情もあり、世志さんは、自分には遺産が相続されないものだと考えていたようです。
しかし、浅香さんは、「籍の有無は関係ない。色々世話になったのだから譲渡するのは当然」、「私みたいな女と普通の人は一緒にいられないから、感謝している」と相続させた理由を語っていました。
浅香さんが14歳の頃から70年間集め続けてきた着物は計872枚。同番組では、鑑定士の方を呼びこの貴重な着物の数々の売却を行いました。
浅香さん曰く、この着物の購入の収集にかかった費用は3億円とのこと。
彼女のコレクションの中には、市川海老蔵の祖父・市川團十郎さんから譲り受けたという着物も登場しました。こちらの着物は、團十郎さんから弁慶役のオファーを受けた際に着用したものとのことで、番組内では国宝級の代物と紹介されていました。
彼女の着物872点の鑑定額は計450万円になりました。最も高い鑑定額であったのは、團十郎さんから頂いた着物で50万円の値が付いていました。
このような高値が付いた理由としては、浅香さんが使用していた代物であることと、團十郎さんから譲り受けたというエピソードでプレミアが付いているためとしています。
また、浅香さんが白波五人男で着用していた衣装5点も1着20万円、計100万円と高値が付けられました。
こちらの着物は、そのデザインの芸術性が高く評価されました。最近、フランスでは着物がインテリアとして人気が高まり、デザイン性の優れた着物は高値で取引されるため、100万円という値になったとの事です。
ここでは、浅香光代さんの生前整理・終活に対するみんなの意見や感想を紹介します。
・子を持つ親として、浅香さんの子供に対する仕打ちは良くないと思います。しかし、遺産を相続させた事はせめてもの救い。
・着物って高く売れるんですね。タンスに眠っているものを引っ張り出してみようかな。
・終活を行う事で、過去に犯した過ちの清算や、恩返しが出来る事を知れて良かったです。
・自分も遺言書を書きたくなりました。
浅香さんが生前整理・終活で行った事は以下の2つ。
・遺言書の作成
・着物の売却
特に着目して欲しいのは「遺言書の作成」。彼女は、遺言書を作成を通して、今まで付き添ってくれた世志さんから受けた恩と、子供達に対して行った仕打ちへの後悔の念を感じたはずです。
このように、終活を行う事で、過去の過ちや、感謝を伝えておくべき人が見えてきます。この気持ちを伝えずに旅立ってしまうのは避けたいですよね。あなたもこの機会に是非終活・生前整理に取り組み、今までの人生を振り返ってみてはいかがでしょうか。