「スチュワーデス物語」等に出演し、最近ではバラエティ番組でもよく拝見する女優の秋野暢子さん。彼女は日本尊厳死協会に所属しており、終活の一環として終末治療の延命措置の希望を記すリヴィングウィルを作成しています。
今回の記事では、秋野暢子さんが行った生前整理・終活についてまとめています。終活・生前整理に興味をお持ちの方は是非一読下さい。
・秋野さんのプロフィール
・日本尊厳死協会に入会したキッカケ
・終活/生前整理で行ったこと
最近ではバラエティ番組やワイドショー等でもよく見かける秋野暢子さんですが、元々は女優としてデビューしており、代表作には「おはようさん」や「スチュワーデス物語」といった作品があります。
現在61歳で、終活や生前整理を意識するようになったのは60歳を超えてからとのこと。また、還暦を機に母が加入していた日本尊厳死協会に入会しています。
93年にTBSのプロデューサーの方と結婚し、娘を一人授かるもその後離婚。現在はその一人娘も成人し家を出たため、人生で初めての一人暮らしを満喫しているそうです。
秋野暢子さんは、「終活」の一環として日本尊厳死協会に入会しました。ここでは、彼女が協会に入会した経緯を紹介します。
一般社団法人日本尊厳死協会は、1976年に医師であり国会議員でもあった故・太田典礼さんを中心に設立された機関で、ターミナルケアにおいて延命治療を拒む尊厳死の権利を法的に認めてもらう事を目的としています。
現在は会員数11万人を超える団体となっていおり、会員の約8割は65歳以上の高齢者とのことです。
秋野さんの母は、23年前に78歳で亡くなっています。彼女の母は還暦を機に日本尊厳死協会に加入し、彼女に延命措置が不要である事を事前に伝えていました。
それでも、母が倒れ危篤状態になった時、延命措置の拒否にはかなりの罪悪感があったそうで、ずっとその事を気に病んでいたと話しています。
当時の秋野さんには、母が延命拒否を行うその真意が理解できませんでした。しかし、子供を授かり、還暦を迎えた今では、あれは娘の私に負担をかけさせたくないという思いからの発言であったのだと理解したと語っています。
そして、母の真意を理解した今では、娘のためを思って母と同様還暦を機に協会に加入しました。
日本ではまだ尊厳死に関する法整備が行われていません。そのため、たとえ生前に延命処置を拒んでいたとしても、その意思が必ず反映されるとは限りません。
なぜなら、医師としては命を救う事が使命であり、それを放棄することに抵抗があるからです。また、法整備が整っていないので、延命拒否に応じた事を咎められるリスクを恐れて医者が尊厳死を拒むというケースもあるとのこと。
もちろん尊厳死に応じてくれる医師も存在するので、リヴィングウィルの作成が無駄であるという事ではありません。
秋野さんが終活・生前整理で取り組んだ事は以下の3つです。「社団法人の設立の計画」は、終活というよりは余生の過ごし方になりますが、それも含めて紹介します。
・断捨離
・リヴィングウィルの作成
・社団法人の設立の計画
秋野さんが断捨離に取り組み始めたのは、自分の死後行う遺品整理が娘の負担にならないようにするため。
今は生活に必要な最低限のモノだけで暮らしており、洋服は以前の半分ほどにまでになったと話しています。しかし、自身の公式ブログでは、洋服の断捨離を行った筈なのにまだ3000着もあると漏らしていました。
また、娘が家を出て一人暮らしになったこともあり、食器は2~3枚だけ残して後は断捨離したそうです。
日本尊厳死協会に加入して、自分の意思が伝えられない状況になった際に延命措置を行うか否かの意思を伝える「リヴィングうウィル」の作成も行っています。
こちらは終活というよりも老後、残りの人生をどう生きるかというものになりますが、紹介しておきます。
秋野さんは、還暦を迎えてからは社会貢献活動に力を入れていくと発言しています。彼女いわく、「今までの生活は子供のために一生懸命働いてきた。子供が自立した今、今度は自分が今までお世話になった社会のために働きたい」とのこと。
今現在積極的に行っている活動には、被災地での料理の提供、健康体操のワークショップの開催、仲間を連れてのネイルサービス等があるそうです。
また、誰もが健康で暮らせる社会の形成を目的とした社団法人の設立も計画しているとのことで、現在専門家の方々に協力を仰いでいるようです。
女優の秋野暢子さんが終活・生前整理で行った事は以下になります。
・断捨離
・リヴィングウィルの作成
・社団法人の設立の計画
終活は残された家族や知人の負担を減らす目的で行うものですが、自分の余生をどう生きるか考えるキッカケにもなります。
秋野さんはこれからの人生は社会貢献活動に尽力するとしています。あなたは何を目的に残りの人生を過ごしますか?
この機会に終活・生前整理に取り組み、自分の人生を振り返ってみてはいかがでしょうか。
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