中尾さんは、終活の一環として東京の谷中に自らデザインしたお墓を建てました。彼のデザインしたお墓はとても独創的で、普通のお墓のように立ってるのではなく、角のない石を横にして三段に重ねた構造に、本人直筆の「無」という文字が刻まれたつくりになっています。
このようなつくりにした理由として中尾さんは、「日系アメリカ人の彫刻家・イサム・ノグチのような石の彫刻を作ってみたかったため。」と語っています。
中尾さんいわく、終活では、まず最初に家などの大きなものの処分を行い、次に本や衣装などの数の多いものの処分を行うのが良いとのことです。
終活というとちょっと暗いイメージがありますが、中尾さんは楽しみながら取り組む事が大切だと熱弁。
さらに、「実際に取り組んでみると結構面白い物で、遺書の執筆なんかは色々な事が整理されていく感覚がとても気持ちいい」とも語っていました。
妻の志乃さんは、「終活と断捨離の違う」、「終活では捨てられると悲しくなるような物を残しておく事が肝心!」、「捨てるとパートナーと喧嘩になってしまうものは避ける」とあるインタビューで述べ、心を安らかにするために行うのが終活であると説明しています。
終活・生前整理は自分が死ぬ前の準備という事で、ちょっと重苦しいイメージを持っている人も多くいらっしゃると思います。しかし、中尾さんの例から分かるように、終活は決して暗いモノではなく、未来を見据えた明るく楽しいモノです。
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